2022年1月25日火曜日

解決事例報告(小林弁護士)

 

 少し前の個別事件ですが,解決したものがありますので,事例報告します。

 

 依頼者は,会社で機械関係の仕事をしていましたが,突然,数日後に整理解雇すると告げられました。

 整理解雇は,①人員削減の必要があること,②解雇回避努力を尽くしたこと,③人選基準が合理的であること,④整理解雇の手続が妥当であること,という要件を満たす必要がありますが,依頼者の話を聞いたり,依頼者が持参した資料を見たりしていると,かかる4要件を満たしているとは考えられませんでした。

 また,依頼者に対しては,解雇予告手当も支払われていませんでした。

 

 ほかにも,依頼者は,合理的理由なく賃金が支払われていなかったり,仕事中に怪我をして労災認定されていたりしたこともあるので,会社に対して地位確認,未払賃金の支払い,安全配慮義務違反による損害賠償請求等を求めて交渉することとしました。

 

 当初,会社側は,依頼者の請求について争っていたのですが,一定程度の解決金を支払う予定はあるということだったため,解決金の額について交渉を続け,合意が成立するに至りました。

 

 依頼者の話を聞きながら,問題のありそうな解雇だなと思っていたら,ほかにも賃金未払等の問題が存することも判明したという経過もあり,まだまだ労働関係法令が遵守されていない事例があるのだなと思った次第です。

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