2016年5月16日月曜日

ワーカーズネット講座 第29回「 ~緊急!!派遣法の「改悪」案=「一生派遣法案」とは?!~」


1 派遣ってなんだろう?
  まず抑えるべきなのは,「派遣」という働き方は,例外的な働き方であるということです。
 なぜか?
 それは,派遣の場合,直接の雇用主でない者(派遣先)の下で,派遣労働者は働くことになりますよね。直接の雇用主でないということは,派遣先は,派遣労働者と契約関係(雇用を維持する義務とか)にないということです。そうすると,派遣先は,直接の契約関係にないことをいいことに,例えば,派遣労働者に無理難題をおしつけ,それに応じなければ,交代を言い渡すことが簡単にできてしまいます。直接の契約関係(労働契約)にあれば,交代の言い渡し=解雇なので,解雇には法律上厳格な規制がされており,簡単に交代の言い渡しなどできません。
 派遣労働者は,このような不当な取り扱いを受けやすいので,現在,派遣法によって規制されているのです。
 それでは,現在の「派遣法」でどのような規制がされているのでしょう?
 それは,原則1年、最長3年の期間制限があり,これ以上,同じ業務を派遣労働者にさせることは禁止されています。そうすることで,派遣先は,遅くとも3年後に,派遣労働者を直接雇用しなければならなくなり,派遣労働者が一生派遣労働者の地位におかれてしまうことを防止しているのです。
2 「一生派遣法案」が衆院で強行採決されようとしています!
  しかし,この「派遣法」が「改悪」されようとしています。 しかも,今週にも衆院で強行採決されてしまうおそれがあります。
 では,どのように改悪されようとしているのでしょう?
 簡単に言うと,原則1年,最長3年の現在の派遣受け入れ可能期間を,事実上なくしてしまい、派遣労働者を永続的に受け入れるすることを可能とするものです。これはいわば,「一生派遣」法案です。
 厚生労働省の派遣労働力調査では、派遣社員の約6割が,正社員を望んでいます。正社員の方が,地位が安定しているし,お給料も高いことが多いですから,当然ですよね。それなのに,今回の「改悪案」が出てきています。要するに,今回の「改悪案」は,労働者のためではなく,企業のために,国が作り出そうとしている法案です。
 今回の「派遣法」の「改悪案」を絶対に許してはいけません。一生派遣法案に,ぜひ反対の声をあげましょう。

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