2016年5月16日月曜日

ワーカーズネット講座 第20回「 ~お金の問題ではなく命の問題。労働法の労働時間制限の意味~」


日本人は、勤勉です。「終電まで働いた」「徹夜した」ということはよく聞き、それに対して、「頑張ってるね」と応援する文化があります。
現在、国会においても、一定額の年収以上に人には、残業代を払わないという法律成立が準備され、残念なことに大きな反対の声はあがっていません。
労働基準法では、一日8時間、週40時間以上の労働は禁止し、それ以上は残業代が支払われることになっています。
この法律の規制ができた歴史的背景。それは、賃金のアップを求める労働者の動きの中から生まれたものではありません。
資本主義が始まったころ、長時間労働が蔓延、野放しにされ、結果、労働者の多く過労死しました。
そこで、国民の平均寿命が短くなることにより、国家の存立さえも危ぶまれたことにより、労働時間を制限する法律が生まれたのです。
しかし、日本においては、労働法の労働時間規制についての意味を履き違え、残業代さえ支払えば働かせてもいい、という誤った理解のもと、ときにはサービス残業も横行しながら、長時間労働が野放しされていました。
そのため、欧州各国などでは資本主義初期の歴史的遺物として乗り越えられた過労死が、現在でも残ってしまっているばかりか、時代に逆行する法改悪がされそうとしているのです。

働き過ぎは、個人差はあっても確実に心身を痛め、ときに命を奪います。一度損なわれた心身の健康、失った命は戻りません。
長時間労働はお金の問題ではなく、命の問題なのです。
みなさんのライフスタイル、そして、長時間労働規制の改悪について、考えてみませんか。

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